エンジン種類 | 空冷4サイクル4気筒DOHC4バルブギヤ駆動 |
排気量 | 339.43cm3 |
最高出力 | over 50PS/12,500rpm |
最高速度 | over 230km/h |
車両重量 | 131kg |
変速機 | 6段変速 |
サスペンション(前) | テレスコピック |
サスペンション(後) | スイングアーム |
RC170がボアを3mm拡大しただけの250cc改良型暫定的マシンであったのに対し、ボア・ストロークの変更、燃焼室形状やクランクシャフトの見直しを行ない339ccとなったRC171は、緒戦から他を圧倒する性能を発揮し、その後のレースを全勝してシリーズタイトルを獲得した。
その後350ccクラスのマシンは1963年型のRC172で349.3ccのフルスケールとなるが、最終型の6気筒RC174では再び297.1ccという、250ccマシンを原型とする派生モデルとなった。
すでに250ccクラスで350ccクラスのラップタイムを実現していたホンダは、そのボアを3mm拡大して排気量を僅かにアップした284ccのマシンRC170で、350ccクラスへの参戦を開始した。しかしその結果は、大きな悲しみに包まれたものとなった。1962年のマン島がデビューレースとなったRC170だったが、これを駆るトム・フィリスが転倒し、不帰の人となった。
このアクシデントによって、350ccクラス専用マシンの開発に着手したホンダは、すぐさまRC171をデビューさせ、ジム・レッドマンの手によってデビューシーズンにして初の350ccクラスタイトルを手中にするのだった。