華々しい活躍を見せたヨシムラ・GSレーサー
GSのレースデビューは早く、'77年9月のラグナセカのスーパーバイクレースでヨシムラのGS750改造車が勝利を挙げている。
圧巻は、'78年の第1回鈴鹿8時間耐久。当時耐久レースで無敵の強さを誇っていたホンダのRCB('76年デビュー・DOHCフォアのレーサー)をはじめ、並み居るワークスを押さえてヨシムラ・スズキのGS1000が優勝したのだ。AMAレギュレーションのままのアップハンドルにハーフカウルを付けた未完成ともいえる状態での偉業であった。ライダーは、ウエス・クーリー&マイク・ボールドウイン。
トータルバランスに秀でたGSは、ヨシムラのファインチューニングに対応し、レーサーとしての戦闘力を短期間に飛躍させた。デイトナでは'78年〜'81年まで4年連続優勝。'80年の鈴鹿8耐もGS1000Rで勝利した。
スズキとヨシムラのパートナーシップはこのGSとの出会いから現在まで連綿と続いている。