イギリス本土と北アイルランドの中間に位置する「マン島」は、イギリスの領内に位置しながら、独自の法律、議会を持つ自治領域。外交、防衛についてのみイギリス政府が代理で取り仕切る。独自の通貨とイギリスの「ポンド」が同時に流通し、住民にはマン島、イギリス両方のパスポートを取得する権利が与えられている。
 572平方キロメートルと淡路島とほぼ等しい比較的小さな島だが、イギリスのミニチュアといわれる島の景観はバラエティに富む。気候も年間を通じて穏やかで、観光産業が主な産業のひとつとなっている。TTレースをはじめとするモータースポーツイベントもその呼び物として一役買っており、バイク持参で訪れる観光客も多い。
 TTレースを知る人以外には日本人にとってほとんどなじみのないマン島だが、島固有の尻尾のない猫「マンクス」が特産として知られている。また、税率が低いマン島は金融センターとして広く認知されており、金融サービスが産業の中核を担っている。
 

       
       
       
   マン島TT(ツーリスト・トロフィー)レースは、1907年(明治44年)から開催されている公道を使用した歴史あるロードレース。当時、国際的なロードレースについてイギリスでの開催が望まれていたものの、法律上の問題で不可能だったことから自治領であるマン島での開催が決まったものだ。ホンダが参戦を始めた頃には世界選手権の1ラウンドとして開催されており、世界最高峰の2輪レースと認知されていた。現在、マシンの性能向上のため世界選手権からは外されているが、コース、レース形態ともにほとんど変わらぬままその権威を保ち続けている。
 レースは首都ダグラスの市街地から時計回りに1周約60キロメートルのコースを周回し、そのタイムを競う。ワインディングあり、マウンテンコースありのバラエティに富んだロングコースは、ライダーに高度なテクニックと忍耐力を要求する過酷なものだ。
 
 
  宣言文
  世界を夢見て

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